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ワンコとフードにまつわるまめ知識

メガ3?オメガ6?

■脂肪酸で病気を招いていませんか?■

犬の栄養で話題になる脂肪酸は、オメガ3脂肪酸とオメガ6脂肪酸ですが、実はオメガ6脂肪酸にも、オメガ3にも良いことばかりではありません。

リノール酸(オメガ6)とα-リノレン酸(オメガ3)は、体内で作ることができず、食べ物を通して摂らなければならない脂肪酸なので、必須脂肪酸と言われています。
これがもとになって、体内でそれぞれ他の脂肪酸へと変換されます。

オメガ3とオメガ6の代謝経路を簡単に説明すると・・・
オメガ3脂肪酸:α‐リノレン酸(必須脂肪酸)→EPA→DHA
オメガ6脂肪酸:リノール酸(必須脂肪酸)→γ‐リノレン酸→アラキドン酸

それぞれ体内でこのような代謝がされます。
オメガ3脂肪酸にはEPAとDHAがあります。また、オメガ6脂肪酸には他にγ(ガンマ)‐リノレン酸とアラキドン酸があります。
これらはどれも、必須脂肪酸であるα‐リノレン酸(オメガ3)とリノール酸(オメガ6)を摂れば、体内で代謝される時に変換されます。
また、似た名前がついていても別物です。オメガ3とオメガ6では作用が違うので、混同しないようにしましょう。

オメガ6脂肪酸(リノール酸)

オメガ3とオメガ6は上のような経路をたどるわけですが、どちらも体内で代謝される時に免疫や炎症反応を調整するエイコサノイドという物質を作り出します。
このエイコサノイドには、2つあります。オメガ3(EPA)からは炎症を抑えるもの、逆にオメガ6(アラキドン酸)からは炎症を促進するもの、が作られます。
リノール酸(オメガ6)は必須脂肪酸ですから、食事で摂ることが必要な栄養素で、皮膚や被毛の健康に重要な成分で欠かすことができません。アラキドン酸も欠かすことはできません。
これらは欠乏すると、犬の場合、被毛が乾燥しパサついたり、フケ、つやがなくなったり、生殖機能に影響を与えたり、脂溶性ビタミンが十分に摂れなくなったりすると言われています。
しかし、ヒトへの研究では、それら欠乏症が世界で報告された例はまだないといいます。むしろ過剰摂取が問題になっています。現代の食事はオメガ6脂肪酸が多い肉類や油を使った料理・加工食品、ファーストフードやお菓子などで過剰になっています。
私たち人間が作るドッグフードも例外ではありません。
オメガ6脂肪酸はどれも最終的には、アラキドン酸に変換されます。そこから炎症を促進したり、血液を固まりやすくするエイコサノイドが作られることになります。
多く摂れば、血栓症やガンなどの生活習慣病の原因にもなり、免疫システムの過剰な活動(アレルギー反応を助長することになる)につながると言われています。
オメガ6にはこのような作用があるため、オメガ6脂肪酸の過剰なドッグフードはアレルギーやアトピーのような過敏な反応を起こしやすい体質にしてしまいます。
逆にオメガ6脂肪酸をフードと一緒に与えたら、掻く癖が改善したという報告もあるようですが、犬の場合、フードによってはオメガ6が欠乏していたことは十分考えられます。
オメガ6脂肪酸は不飽和脂肪酸とよばれる不安定な脂肪酸です。酸化や変性しやすいため、十分に酸化防止がされていないと、オメガ6脂肪酸としてではなく、有害な過酸化脂質やトランス脂肪酸として摂っている可能性があります。
新品なのに袋を開けると、何度も使った揚げ油のような、油臭いと感じる匂いがするなら、それは酸化した油の匂いです。
こんなのだったらフードを変えることも考えた方がいいかもしれません。今まで何ともなかったのに、ある日突然、かゆがったり、涙を流したりという症状が出ることは少なくありません。それは愛犬からのサインです。

オメガ3脂肪酸(α-リノレン酸)

一方、α-リノレン酸は健康に役立つ働きがあります。

皮膚や被毛の健康を維持し、毛づやと毛ぶきに良い
アレルギーやアトピーの症状の緩和
心臓と血管の病気、ガン(腫瘍)の予防効果が期待される
研究によると、哺乳動物では、α-リノレン酸を与えると、α-リノレン酸が体や脂肪のほか皮膚や被毛(毛皮)にも多かったことから、皮膚や被毛の健康を維持するといわれています。 また、αリノレン酸は、免疫機能や免疫細胞をコントロールする(炎症を助長する)化合物の合成を阻止し、炎症を抑えます(反炎症作用)。
その仕組みを簡単に説明すると・・・
α-リノレン酸は体内でEPAに変換され、炎症を抑えるエイコサノイドを作ることで炎症を抑え、α-リノレン酸が炎症を助長するエイコサノイドの合成も阻止します。

また、炎症を引き起こす腫瘍壊死因子-α(しゅようえしいんし)とインターロイキン-1βという2つのサイトカインと呼ばれる物質の形成も阻止します。(サイトカインとは、ケガや感染などに反応して免疫細胞から放出されたタンパク質のこと)
他にも血管の柔軟性が改善されることから、心臓や血管の病気の予防にも効果が期待されています。
いいことづくめのオメガ3脂肪酸ですが、オメガ3(EPA)から作られるエイコサノイドはオメガ6とは逆に作用します。血液が固まらないようにするため、血管が詰まるのを抑えてくれるのは良いのですが、摂りすぎると血が止まりにくくなるといわれています。
また、とても酸化しやすいため、ドッグフードに含まれていても酸化防止がされていないと有害でしかありません。体内でも抗酸化作用のあるビタミンEが必要になります。