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ワンコとフードにまつわるまめ知識

【参考】ISSFAL(国際脂肪酸・脂質研究学会)公式声明

【参考】ISSFAL(国際脂肪酸・脂質研究学会)公式声明

α-リノレン酸の補給とα-リノレン酸からオメガ3系長鎖多価不飽和脂肪酸:EPA(エイコサペンタエン酸)、 DPA(ドコサペンタエン酸)、DHA(ドコサヘキサエン酸)への変換について

要約
多価不飽和脂肪酸(PUFA)の血中濃度を調べると、体が健康であるかどうかが分かります。α-リノレン酸は、食事から摂取できる食物由来のオメガ3系脂肪酸であり、摂取後体内で、EPA(エイコサペンタエン酸)、DPA(ドコサペンタエン酸)、DHA(ドコサヘキサエン酸)などの長鎖のオメガ3系多価不飽和脂肪酸(PUFA)に変換されます。リノレン酸の豊富な洋食を摂っている健康な成人を調べた結果、食事で摂取したα-リノレン酸により、血中や母乳中のEPAやDPAに改善が見られることが分かっています。しかし、α-リノレン酸やEPAのサプリメントを摂取しても、血中や母乳中のDHA濃度にはあまり変化が見られません。一方、体内で変換する必要のない形のDHAが配合されているサプリメントを摂取すれば、血中のDHA濃度を上げる効果があります。乳幼児に調整乳を与えている場合にも、α-リノレン酸を加えることにより、DHA濃度は上がります。しかし実験の結果では、α-リノレン酸の場合、摂る量を多くしてみても、体内で変換する必要のない形のDHAを、人間の母乳に含まれるDHA量と同量、乳幼児に与えた場合に得られるDHA濃度と同じ濃度まで上げることはできませんでした。体内で変換する必要のない形のDHAを食べ物から摂取している乳幼児と成人の体内のDHA濃度は、DHAを摂取しない人に比べて、概ね良好です。とりたてて食事を変えなくても、体内で変換する必要のない形のDHAが配合されているサプリメントを摂取することにより血中のDHA濃度は改善されますが、摂取後体内でDHAへの変換が必要なα-リノレン酸やEPAなどのサプリメントでは改善は見られません。

「α-リノレン酸からDHA(ドコサヘキサエン酸)へはごくわずかしか変換できない」

Shane Starling 2009年5月23日

国際脂肪酸・脂質研究学会(ISSFAL)のオメガ3系脂肪酸の研究発表によるとα-リノレン酸からドコサヘキサエン酸(DHA)への変換は、生理学的に見てその効果が期待できるほどではない、としています。脂肪酸の研究者や世界最大手のオメガ3系脂肪酸供給業者数社で組織されているあるグループは、下記の共同声明文を発表しました。「体内のDHA濃度を上げるのに最も効果的な摂取方法は、体内で変換する必要のない形のDHAを摂取することです。」
この声明文の起草者、ISSFAL委員会委員長を務めているコーネル大学の栄養学教授トム・ブレンナは「α-リノレン酸とEPA(エイコサペンタエン酸)が体内でDHAに変換される量はごく僅かだ」と述べています。
ISSFALは「α-リノレン酸からEPAへと変換できるのはごく少量であり、さらにDHAへの変換はそれ以上に少なく、ほぼ変換できないと言っても良いほどだ」としています。このように「α-リノレン酸からEPA、さらにDHAへの変換が低いという事は、食べ物からα-リノレン酸を摂取しても、体に必要な量のDHAを補うことはできない」ということなのです。

オメガ3系脂肪酸は、どれも同じではない。
ブレンナは声明文の中で、はっきりと「少なくとも成人や乳幼児の脳の健康に関しては生理学的に見ても、海洋由来のオメガ3系脂肪酸の方が食物由来のオメガ3系脂肪酸よりも、一段と強力である」と述べています。さらに「異なるタイプのオメガ3系脂肪酸は、栄養学的に見てそれぞれ種類や性質の違う機能を持っている。しかし、長鎖オメガ3としても知られている、魚介類や藻類由来のオメガ3は、食物由来のオメガ3よりも効果は更に強力であり、植物由来のオメガ3には見られない、ある種の重要な働きがある」とも述べています。
ブレンナは、アメリカのサプリメントに関するニュースサイト「NutraIngredients-USA.com」で、「バイオテクノロジー関連の大手数社によって開発中の植物由来のDHAやEPAが製造されるようになれば、この声明文は見直されるかも知れないが、今のところ最適な生物活性のあるオメガ3の供給源は海洋由来である」と語っています。
さらにISSFALの声明文はDHAに焦点を当て、「脳自体はごく少量のDHAしか生産することができず、脂肪の含有量の多いある種の魚やDHA強化食品、あるいはサプリメントから摂取する必要がある」と述べています。その声明文は、ブレンナが共同執筆し雑誌 Prostaglandins, Leukotrienes and Essential Fatty Acids の最新号で発表されたある研究を参考文献として、下記のような内容を引用しています。
「とりたてて食事を変えなくても、体内で変換する必要のない形のDHAが配合されているサプリメントを摂取することにより、血中のDHA濃度の改善は可能だが、摂取後体内でDHAへの変換が必要なα-リノレン酸やEPAなどのサプリメントでは改善することはできない」
世界の某大手DHA供給会社は、このグループの研究結果に大満足しています。さらにメリーランドに本社を置くある会社のメディカルディレクター、Edward B Nelson 医師は、「この声明文が果たした役割は大きい。やっとDHAの最高の供給源がはっきりした」と述べています。

DHA(ドコサヘキサエン酸)について
DHAは前進の細胞膜に存在するオメガ3系脂肪酸の中で最も豊富であり、全ての組織に見られます。DHAは神経、網膜、心臓血管の結語富組織に存在する最も重要なオメガ3系脂肪酸であり、脳内のオメガ3の97%、網膜内のオメガ3の93%を占めています。また、心臓組織の重要な構成要素であり、最も母乳に含まれている成分でもあります。

身体にもたらす効果
DHAは、妊婦や授乳中の母親をはじめ、乳幼児、健康な成人、高齢者を問わず全ての人にとって、健康な身体の維持には欠かせない成分であることが数多くの科学的な研究により立証されています。
DHAは脳が適切に発達し機能するためにも、眼の発達のためにも、脳と網膜に存在する神経細胞が最適な機能を維持するためにも、一生を通して必要不可欠な成分なのです。身体の中に豊富なDHAを取り入れることにより、
・抗炎症作用を持つ
・コレステロールを改善する。
・ARMD(加齢黄斑変性)、緑内障、DES(ドライアイ症候群)などの眼疾患にかかりにくい身体を作る。
・アルツハイマー病や、痴呆などの認知障害にかかりにくい身体を作る。
ことなども立証されています。

身体全般におけるDHAの役割
・脳、眼、心臓の健康維持
・生体構造上のサポートと回復のサポート
・抗炎症作用
・DHAは重要な神経組織の中に簡単に蓄積できる唯一のオメガ3系脂肪酸です。

心臓におけるDHAの役割
・LDL(低比重リポ蛋白:悪玉コレステロール)を減少させる
・HDL(高比重リポ蛋白:善玉コレステロール)を増加させる
・心拍を安定させる
・血管反応性を改善させる

眼におけるDHAの役割
・ARMD(加齢黄斑変性)にかかりにくいからだをつくる
・緑内障にかかりにくいからだをつくる
・DES(ドライアイ症候群)にかかりにくいからだをつくる

脳におけるDHAの役割
・認知能力を改善する
・痴呆や記憶障害(物忘れ)を予防する
・アルツハイマー病の進行を遅らせる可能性がある
・一生を通して認知機能をサポートできる可能性がある

健康的な眼のために
DHAは、眼(網膜)に存在するオメガ3系脂肪酸の中で最も豊富です。食べ物にDHAを補うことにより
・視覚(視力)及び網膜の発達と機能をサポートする
・よりよい視力
・眼の正常な発達を促進する
・視覚(視力)を正常に維持するのに役立つ

研究によって立証されていること
食事から摂るDHAの量を増やすことによって、眼の健康を守り、ある種の眼疾患の緩和に効果的であることが、数多くの研究に裏付けされた科学的な根拠により明らかになっています。
・桿体光受容器の発達を促進する
・視力を上げる
・膜流動性
・特に、女性におけるDES(ドライアイ症候群)に対する保護的効果
・網膜の無血管野を減少させる
・外傷後の血管の再生を促進する

体内のDHAが欠乏すると次のような影響が出てくると考えられています。
・AMD(加齢黄斑変性症)の危険性を増加させる
・正常な網膜機能の障害

健康な脳のために
DHAは、脳に存在するオメガ3系脂肪酸の中でもっとも豊富であり、さらにリン脂質や中枢神経に存在する脂質の重要な構成成分です。 食事にDHAを補うことにより、
・脳の発達と機能をサポートする
・認知発達を促進する
・一生を通して、正常な認知機能の維持に役立つ可能性がある。

研究によって立証されていること
食事から摂るDHAの量を増やすことによって、脳を健康に保ち、ある種の脳疾患の予防に役立つことが数多くの研究に裏付けされた科学的な根拠により明らかになっています。
・シナプス伝達の促進
・髄鞘形成のサポート
・学習と記憶の改善
・アルツハイマー病と痴呆の危険性の低下

健康な心臓のために
心臓組織の主要な成分として、患者さんの食事にDHAを補うことにより
・心臓と血管を健康に保つ
・心臓疾患にかかりにくいからだをつくる

研究によって立証されていること
健康な人をはじめ、特に心臓疾患や血管疾患にかかりそうな人やすでに心臓血管に疾患のある人がDHAを多く含む食事を取ると、その効果は明らかであるという研究結果が出ています。食事から摂るDHAの量を増やすことによって、急性疾患と急性心臓死の危険性を低下させ、心臓と血管を健康に保ち、さらに次のような効果があることが数多くの研究に裏付けたれた科学的な根拠により明らかにされています。

血中脂質のプロフィール
・トリグリセリドを減少させる
・HDL(高比重リポ蛋白:善玉コレステロール)を増加させる。
・LDL(低比重リポ蛋白:悪玉コレステロール)の粒子の大きさを増大する
・アテローム斑の割合(比重)を低下させる
・抗血小板作用と抗炎症作用

血圧
・動脈の伸展性を改善する
・抗血栓作用
・血管反応性を亢進する
・虚血性脳卒中を防御する役割
・血圧をわずかに下げる

心臓リズム
・不整脈の危険性を低下させる
・心拍数を減少させる
・正常な安静時心拍数